シニアの錬金術「オラージュメソッド」 ――嵐の中から黄金を生み出す法
65歳、あるいは70歳。会社という箱を離れ、毎月振り込まれていた「定期収入」が途絶えた時、人は初めて底知れぬ寂しさと恐怖に直面する。どれほど貯蓄があろうとも、それが目減りしていくのをただ眺めるだけの人生は、精神を少しずつ削っていくからだ。
70代からの「ゴールデンディケイド(黄金の10年)」を思い切り表現し、遊び尽くすためには、資産を「使う」だけでなく、減らさずに「増やす」仕組みが必要となる。
私はこれを、シニアの錬金術『オラージュメソッド』と呼んでいる。 フランス語で「金」を意味するOr(オール)と、「時代」を意味するÂge(アージュ)。そして同時に、Orageは「嵐」をも意味する。
相場という予測不能な嵐の中で、風を読み、鋭く切り込むのが私の「ルヴァン・メソッド」だとすれば、この「オラージュメソッド」は、手元の資産をいかに守り、枯渇させずに次の黄金を錬成していくかという「守りと増幅の哲学」である。
シニアになって、自由な時間ができたら、この錬金術の基礎を学んでも良いと思う。 ただ貯め込むだけでは、嵐(インフレや急落)が来た時に吹き飛ばされる。リスクを適切に取りながら、資産自体に呼吸をさせ、太らせていく。それこそが、会社に依存せずに自らの足で立ち、人生をフルコースで味わうための絶対条件なのだ。
そして、時には利益が出たで、豪華なランチを味わうのも人生のような気がする。

